部分洗い用洗剤とは|部分洗い用洗剤の使い方

部分洗い用洗剤とは|部分洗い用洗剤の使い方

部分洗い用洗剤とは|部分洗い用洗剤の使い方

衣類の汚れは、均等に汗汚れが付いたり、ホコリがついたりするだけではありません。食べこぼしのシミや衿、袖口についたしつこい皮脂汚れ、靴下の裏のひどい汚れなど、他の洗濯物と一緒に洗濯機を回しただけではなかなかきれいにならないものもあります。また、ひどい汚れの洗濯物をタオルなど軽い汚れのものと一緒に洗うのも抵抗があります。

 

そこで、部分洗い用洗剤を上手に使って、汚れを重点的に取り除き、最後に他の洗濯物と一緒に洗濯機を回す方法が、ひと手間かかるように見えますが、結局最善の方法だといえます。面倒くさいから、洗濯機で違った汚れの衣類をいっしょに洗っても、ひどい汚れはどうしても取れないからです。

 

例えば、スポーツ少年の靴下の汚れ、血液汚れ、ケチャップなどひどい食べこぼしやシミ、洗濯機で回しただけできれいにならない衿袖汚れなどは、洗濯機に入れる前に、部分洗いをします。

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靴下のしつこい泥汚れと血液汚れ

まず、靴下汚れ。汚れや泥が細かい繊維にまで入り込んでなかなかきれいになりません。取りあえず洗濯機をまわして、真っ白にならなくても、汚れが薄くなった程度であきらめている人もいます。

 

そんな汚れはどうしても洗濯機に入れる前の下処理が必要です。まず泥は乾かして、叩いて落とします。よく乾いた泥をブラシで擦ってもよく落ちます。その靴下の汚れのひどい部分に靴下、運動靴部分洗い用洗剤を直接つけて洗濯ブラシなどで擦ります。そして洗濯機に入れ、他の洗濯物と一緒に洗います。

 

また乾いた泥を落とした時点で、酵素入り部分洗い用洗剤の濃い目の溶液につけ込む方法も有効です。靴下についた泥汚れに人の体から出た老廃物や汗などの分泌物のたんぱく汚れが合わされて汚れがとても落ちにくくなっています。泥汚れ用洗剤には蛋白質を分解する酵素を配合しているので30℃程度のぬるま湯に濃い目に溶かした溶液に浸け置きすると汚れが驚くほど取れやすくなります。

 

取れにくい血液汚れを落とす部分洗い用洗剤もあります。ついたばかりの血液汚れであれば、流水で洗えばほとんど落ちます。しかし時間が経つほど、シミになって取れにくくなるのでなるべく早い処理をしてください。

 

血液のついた箇所に血液を落とす部分粗い用洗剤を直接かけて、ぬるま湯を混ぜて揉み洗いします。汚れが取れてきたらぬるま湯で軽く流します。汚れが大体落ちていたら洗濯機に入れて他のものと一緒に洗います。ぬるま湯の温度を50℃以上にすると、血液はたんぱく質なので固まりとれにくくなるので気をつけましょう。反対に水温が低すぎても、血液が固まってしまうのでよくありません。

 

セスキ炭酸ソーダも血液汚れを落とす時に使うことができます。その他に下着の血液汚れを落とす液体洗剤が発売されています。洗濯桶に血液汚れ用洗剤の溶液を作って、汚れ物を浸け込んだ後洗濯することもできますが、臭いが気になったり、細菌が繁殖して不衛生になることもあるので、直接洗剤をかけて汚れを落とし、すぐに洗濯機に入れる方をおススメします。

衿袖汚れと食べこぼしのシミ

同様に、衿や袖の汚れのひどい汚れも、衿袖汚れ専用の液体塗布專用洗剤を塗ると汚れがとても落ちやすい状態になり、洗濯機で他の衣類と一緒に洗ってもきれいになります。酵素を配合している衿袖専用洗剤は塗布して少し置くことによりさらに汚れが取れやすくなります。しかし時間をおくことによって色落ちする場合もあるので様子を見ながら行いましょう。

 

また汚れ部分に黄ばみがある時は、酸素系漂白剤を使用すると白さが戻ります。

 

食べこぼしのシミには、シミ汚れ用の洗剤を使います。毎日の洗濯には直接塗って、洗濯機で洗いますが、特にひどい汚れには、塗った後30分から2時間ほどぬるま湯に浸け置きしてから洗います。こうすることで黄ばみ、黒ずみも取れます。

 

食べこぼしの汚れは、特に赤ちゃんのスタイや衣類にできてしまいます。スタイは防水繊維を使っていることもあるせいか、きれいに洗濯してあげないと、黒ずみができて普通の洗濯では取れません。赤ちゃん用衣類にも安心して使える部分洗い用洗剤もあります。ミルクや血液汚れにたんぱく質汚れを分解する働きのある洗剤です。また赤ちゃんのウンチ汚れ、嘔吐物を洗濯する部分洗い用洗剤も便利です。

 

また、食事の際についた汚れは台所用食器洗剤で洗うと落ちることがあります。部分洗い用洗剤として使いこなしてください。

部分洗い用洗剤を使うコツ

汚れをピンポイントできれいにする部分洗い用洗剤を上手く利用することによって、洗濯回数を減らすこともできて、最終的に生地の傷みの速度を遅らせることにつながります。

 

しつこい汚れには部分洗い専用洗剤を汚れのひどい部分につけたら洗濯ブラシや歯ブラシを使って洗います。綿製品や普段着などは強く擦って汚れを取り除いても差し支えありませんが、デリケートな素材は、あまりこすらず優しく叩く程度にします。

 

部分洗いをせずに洗濯機に入れて無造作に回してしまうと、汚れが繊維まで入り込んでかえって取れにくくなる場合もあります。前もって目立つ汚れに洗剤を染み込ませるような余裕を持つことが大切です。

 

また、部分洗い用洗剤は、シミ落としの意味があるので洗浄力は強い洗剤です。酸素系漂白剤と同時に使うと、洗浄力が強すぎて、生地を傷めることがあるので注意しましょう。

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