還元系漂白洗剤の使い方や成分|掃除用洗剤
漂白剤は、酸化型と還元型に大きく分けることができます。
還元系漂白剤とはハイドロサルファイトや二酸化チオ尿素が主成分であり、弱アルカリ性の性質を持っています。汚れから酸素を奪って色素を破壊する手法の漂白剤なので、逆に酸素を与えて漂白するその他の漂白剤で効果がなかったシミを落とすことができます。
特に白地の漂白剤として使用され、鉄分の多い水による黄ばみ、赤土の汚れ、塩素系漂白剤による黄ばみや鉄錆汚れを落とすのに効果的です。他の洗剤ではなかなか落ちない鉄錆汚れの除去には大きな効力があります。
例えば、浴室に落としたヘアピンの錆などは還元型漂白洗剤をふりかけて落とし水で流した後、空拭きするときれいになります。
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還元系漂白洗剤の用途とオススメ製品
一方、還元系漂白洗剤は色・柄ものの漂白には不向きで、金属染料や金属製品に対しては変質させてしまうことがあるので注意しましょう。また水洗いできないものに使用することができません。
使い方としては、お風呂位の温度(約40℃)のお湯に、粉末薬剤をよく溶かしてから30分位漬け込み、漂白後はよくすすぎます。
また、鉄製のもの(ピン、釘、剃刀)などを湿気の多い場所に放置していると錆が付着して取れにくくなります。クレンザーなどで掃除して取れない場合は還元系漂白洗剤を使います。洗剤を70度程のお湯でペースト状に練り、汚れの部分に塗りつけて、15〜20分ほど放置します。その後水拭きし、完全に漂白剤を落とすようにします。還元系漂白剤を使用する際は製品の目立たないところで、変色変質しないからテストしてから使うようにします。
また、効果が抑制されてしまうので酸素系漂白剤、塩素系漂白剤と混ぜないように注意します。漂白剤という名称ですが、除菌作用は望めません。
日常の掃除で毎日必ず使用することはありませんが、還元系漂白洗剤といえば花王のハイドロハイターであるので、ご家庭に1本置いておくといざという時に便利です。赤土汚れにも有効なので泥汚れ、靴汚れに使うと便利です。
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