陶磁器のお手入れ方法と使い方|陶磁器

陶磁器のお手入れ方法と使い方|陶磁器

陶磁器のお手入れ方法と使い方|陶磁器

陶磁器とは土ものと言って陶土からできた陶器と石ものと呼ばれる岩石からできた磁器の総称です。

 

日本の陶磁器には長い歴史があり、日本人にとって親しみ深いものです。焼き物の始まりは縄文式土器、ついで紀元前2〜3世紀の弥生土器、古墳時代の須恵器です。その後、時代ごとに美術的にも優れた焼き物が作られ、現代人にも昔から引き継がれた手法の陶磁器が私たちの生活に根付いて、切っては切れないものとなっています。

 

どんなご家庭にも、料理屋さんにも使い手の気に入った形、色合い、肌触り、大きさの陶磁器がいくつかあると思います。それらがただ、食器棚や収納庫に仕舞われてだれの目にも触れず、使われずじまいであったらとても悲しいことでお気に入りの器は日常で使ってこそ価値があります。暮らしの中でシミができても、少しくらい欠けてしまっても、貫入が出来ても使い手の歴史、愛着が詰まっています。小説の中に愛する女性が使った湯のみの淵に唇の触れたところに口紅やシミができていてそれもいとおしいと思ったという男性の話がありました。そのように、使い込んでいくうちに器が変化して汚れたと考えずにいい味わいが出てきたと考えたいものです。

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陶磁器をいつまでも使い続けるためには

陶磁器の使い方の基本は丁寧に洗って、よく乾燥させることです。

 

陶器は使い始めに煮沸すると焼きを締めることができて汚れが付きにくくなります。また時間をかけて煮沸しないまでも水に浸しておくだけでも効果があります。

 

陶器や貫入のある器は、料理を盛り付ける前に、水を含ませてから料理を盛り付けることによって、料理の匂いや素材の色、油シミの付くことを防ぎます。

 

電子レンジのマイクロ波は素材中の水分子に作用して発熱し、器を傷める危険性があります。また金、銀の模様が施されている器ははがれたり、黒くなることもあります。電子レンジの長時間使用や高温になるほどの使用はなるべく控えましょう。

陶磁器の洗い方と収納法

特に陶器の場合は水に長く浸け込むと汚れや洗剤が染み込んでしまうので気をつけます。また、金銀、色絵などは強くこすり洗いしたり漂白剤を使用すると、模様が剥がれてしまうこともあるので、こびり付きも感じられるよう手で器を洗うことをおススメします。取れにくい汚れは食器洗い洗剤をスポンジにつけて洗います。

 

シミや茶渋などは、粗塩を付けてこすると取れることがあります。また臭いが付いて取れない場合は重曹水に浸け込んだ後、乾燥させてみましょう。

 

また陶器と磁器は素地の硬さが違うので、破損を防ぐため重ねないようにします。また重ねる場合は器と器の間にペーパータオルを挟むといいでしょう。

 

なんといっても陶磁器のお手入れに大切なことは、陶磁器を愛して長く使い続けたいと願う気持ちです。

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