液体洗剤とは|液体洗剤の使い方と粉末洗剤との違い

液体洗剤とは|液体洗剤の使い方と粉末洗剤との違い

液体洗剤とは|液体洗剤の使い方と粉末洗剤との違い

以前の洗剤といえば、石鹸だけでした。しかし、最近は液体洗剤を使っている人の割合が多くなりました。特に仕事を持つ比較的若い女性に、液体洗剤の人気が高いのです。

 

1980年代、化学繊維の洋服が流行し始め、その衣類をクリーニング店に依頼するのではなく、家庭で洗濯したいと考える人が増えてきました。あの頃、ポリエステルやナイロンの柔らかなブラウスやパンツなどが普段着や通勤着になって、家でさっと洗えば、ハンガーに干して簡単に乾くので若い女性に重宝されていました。化学繊維の洒落着を洗うために、冷たい水でも良く溶けて、繊維にも優しい液体洗剤が開発されたのです。

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液体洗剤の性質と使い方

液体洗剤とは中性洗剤(中には弱アルカリ性のものもあります。)が多いので、生地に負担をかけずに洗濯できて、生地に対するダメージは小さめです。

 

アルカリ分が少ない分、界面活性剤が多くなり、皮脂や脂の汚れには効果的です。すなわち酸性の汚れを落とすアルカリ成分は少なめですが、水と油を混ぜて油汚れを繊維から除去する働きの界面活性剤は多く含まれているということになります。

 

最近、特に若い方は1日着ただけで、衣類を下着からブラウス、ズボンまですべてを洗濯する傾向にあります。そんな洗濯状況では、いわゆる汚れが溜まる、こびりつくという状態にはなりません。ですから液体洗剤は洗浄力の比較的穏やかな中性洗剤であり、習慣的に行う日々の洗濯には十分対応できるでしょう。

 

液体石鹸とは、当たり前のことですが、水分の含まれている洗剤のことですから水になじみやすく溶けやすい洗剤です。冷たい水にも溶けやすい性質は、洗剤や石鹸が洗濯終了後も残ってしまうと故障しやすいドラム式の洗濯機の使い方にもマッチしています。最近、ドラム式の洗濯機が普及してきたことも、液体洗剤の人気の上昇につながっているのでしょう。

 

また、液体であるという性質は、万が一、洗濯機を回しただけでは取れにくいような汚れやシミに原液をつけるという使い方にも便利です。

 

液体石鹸は保存場所の温度、湿度が原因で固まって使いにくくなる心配のある粉石鹸に比べて長期保存しても変質しません。

 

最近の洗濯機は、洗剤や柔軟剤を入れる場所が決まっているので、指示通りに入れれば、後は自動で洗濯機が動いてくれるので簡単です。しかし、無造作に入れると入れる場所の外に洗剤がこぼれて、放置すると固まって取れにくくなります。こぼれてしまった場所を、後で掃除しようと思っていると、カビが生えたり細かい部分の汚れがこびりついて不衛生になります、いつもきれいに拭いておくことが使い方のコツです。

 

投入口のない場合は洗濯物を入れ、水を貯めた時点で、入れる場所に拘らずに洗剤を入れます。この時、柔軟剤は同時に入れる使い方は止めましょう。洗剤と柔軟剤は相反する働きがあるので、混ざると双方とも最大限の効果を発揮できなくなります。

 

洗剤の量は説明書の指示通りに使うと一番、洗剤の効果が発揮されます。毎日の洗濯物の量に対しての洗剤の量を覚え込んでしまうと、洗濯がスムーズにできます。

液体洗剤と粉末洗剤の違い

液体洗剤とは、水に溶けやすく扱いやすい洗濯洗剤です。しかし粉末洗剤よりアルカリ度は低いので、洗浄力はどうしても弱いです。反面、粉末洗剤を使用した場合より、生地の傷みも少なくゴワゴワ感もありません。洗浄力が弱い分、液体洗剤は色落ちも見られません。

 

液体洗剤は水に溶けやすいので、洗濯水の温度を上げて、注意深く溶かすというひと手間は必要ありません。また、粉末洗剤のように洗濯物に白く固まって、こびりついていたなどという腹の立つ出来事は起きません。使い方も1回すすぎでOKの製品も発売されているし、ドラム型洗濯機にも安心して使えます。

 

液体洗剤と粉末洗剤にはそれぞれに特徴があるので、洗濯の汚れのひどさや材質などの違いによって、ケースバイケースで使用するといいでしょう。

 

使い勝手もいいのですが価格はどうしても粉末洗剤より割高です。これは根拠のないことですが、洗剤を投入しやすいので、どぼどぼっとついたくさん入れてしまうこともある気がします。

ジェルボール洗剤について

最近出てきたジェルボール洗剤、見た目が可愛くて大変おしゃれです。そして触ってみた時のなんとも言えないプクプク感、なんだか癒されます。透明容器に入れておくとカラフルでおしゃれ!洗面所に飾ると。インテリア、または芳香剤としての使い方もできます。

 

消臭効果もあり、香りも強く長持ちします。洗剤を入れる場所を考えなくてもただ洗濯機に入れるだけで使い方のコツは何もなしです。液体洗剤や粉末洗剤と違い、計量する必要もなく、手も汚れません。洗浄力も液体洗剤の2倍といわれています。すすぎも1回でOKです。

 

計量の必要なしはメリットと考えられますが、1個分のジェルボール洗剤は水の量60リットル、洗濯物6キロにちょうどいい量なのです。それ以外の少量洗い、また少し多めに洗おうとしても、洗剤の量が加減できないことが不便です。この基本の量を洗濯する場合のコストパフォーマンスは良好ですが、その他の量の洗濯をする場合は高くつきます。ジェルボールは1個当たり16円程度です。洗濯の量が少ない場合でも同じ値段がかかるのでやはり不経済です。また、定量を少しでも超えると1個のジェルボールではきれいに洗濯できないので、その点でコストパフォーマンスに問題があると判断されてしまいます。液体洗剤と違い、汚れに直接、塗るということもできません。

 

そのデメリットを解消するのに、ジェルボールの大きさを小さめにしたらどうでしょうか?そして使用量を1個と限定せずに、複数個入れて洗濯物の量に合わせて加減できれば、もっと使いやすいのではないかと考えます。

 

ジェルボールはまだわずかなメーカーでしか販売されていません。多くのメーカーが興味を持ってさらに開発されると、コストパフォーマンスも改善されるでしょう。

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