中華包丁、菜切包丁、薄刃包丁｜包丁の種類とお手入れ方法

包丁の種類のうち中華包丁、菜切り包丁、薄刃包丁も定番型は、刃身が四角い包丁です。形的には刃形が単純なので作りやすい包丁とも言えます。

中華包丁は４０００年以上も続く中国の食を担ってきた包丁です。四角くて大きく重いイメージですが、野菜の千切りから、肉の骨を分断するぐらいの固いものまで切ったり、食材を潰すような仕事まで幅広く活用することができます。

中華包丁というとなかなか一般家庭では使い慣れないし、あの重さと大きい形で指を深く切りそうなイメージさえ浮かんでしまいますが、刃の厚さによるバリエーションがあります。

薄刃の中華包丁は肉や野菜の軟らかいものや飾り切りに、中間の厚さのものは万能用。厚刃は包丁の重さを利用して骨を叩き切るのに使います。

その他中華包丁は、寝せて刃の下にニンニクを置いて上から勢いよく叩き潰すような使い方もできます。この包丁は切っ先がまっすぐなので、食材を混ぜるヘラとして使ったり、切った食材を刃にのせて運べるという便利さもあります。

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菜切り包丁は野菜を切るためのご家庭向きの四角い形をした両刃の包丁です。刃が水平で幅広いので白菜やキャベツなどカサのあるものを切るのに便利です。和包丁ではありますが両刃であることが特徴です。

しかし、最近では三徳包丁や牛刀が良く使われなじみのない方もいるかもしれませんが、一昔前はどこの家でも味噌汁の野菜を切る時には、この菜切り包丁と決まっていました。不思議なことに刃元部分が丸いのが関東、角ばっているのが関西風と言われています。この角ばったところで芋の芽掻きもできる便利さもあります。

菜切り包丁は刃も薄く切りやすい包丁ではありますが、先がとがっていないし反りがないので、魚や肉を切るのには向いていません。

薄刃は、野菜の皮むきや切り分けに使う片刃の包丁です。刃が薄いので切れ味もよく切り口もきれいです。刃身が四角く角型薄刃包丁が定番です。

一方、関西型の鎌形薄刃包丁は切っ先が窯のように曲がって尖った形です。その切っ先を使って飾り切りや削ぎ切りなど細かい作業ができます。

よく切れますが、薄いので、刃が欠けてしまうことがあります。硬いものを無理やり切るようなことは避けた方がいいでしょう。

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