濃縮コンパクト洗剤とは|通常の洗剤との違いや洗浄力
最近、次々発売されている濃縮・コンパクト洗剤、スーパーから買ってくるのに軽くて、洗濯機の棚に置いても場所を取らないのがなんといっても魅力です。商品の生産、流通、販売、廃棄などの面からから考えても、CO2削減にもつながり環境にも優しい洗剤といえます。
この濃縮・コンパクト洗剤、多少価格は高めですが、定量を守って正しく使えばコストパフォーマンスに、大きな違いはないのです。すぐ減って、買い足ししなくてはいけないと感じている人は、従来の液体洗剤を使う時の習慣で使い過ぎているとも考えられます。
スポンサードリンク
凝縮・コンパクト洗剤と液体洗剤との違いとメリット
液体洗剤と濃縮・コンパクト洗剤の違いは簡単にいえば、水分の差です。液体洗剤の水分をカットしたものが濃縮・コンパクト洗剤なのです。その事から推測して、とても水に溶けやすい性質があると考えられます。水に溶けやすい洗剤ということは繊維に付きにくいということです。それが1回すすぎできれいになる理由です。
すすぎが短くていいということは、節水、節電、時間の節約になります。今時の洗濯機はすすぎにかかる時間は最低10分程度必要です。朝の忙しい時間に洗濯をこなす人にとっては大きな魅力です。時間がなくて、まとめ洗い、タイマーを使用するとどうしても臭いや汚れがこもりがちになり、きれいな洗濯が仕上がりにくいです。また、朝の忙しい出勤時間に洗濯は大変だからと言って、仕事から帰宅した夜に行うとマンションなど集合住宅にお住まいの人は、騒音に気を遣うことになります。
朝、1度すすぎの時短で洗濯ができるのは、凝縮コンパクト洗剤の大きなメリットです。洗濯機を2度回すと時間がかかるという理由で、少し無理でも洗濯物をパンパンに大量に詰め込んで行えば、どうしても汚れや臭いが取れにくくなります。洗濯容量は余裕を持って、少なめが理想的です。洗濯時間が短くて済めば、2回洗濯機を回すことも可能になります。
濃縮・コンパクト洗剤のデメリット
濃縮・コンパクト洗剤投入口に入れる場合、使用量がほんのわずかであること、液質が粘り強いということから、そのまま入れたのでは正しい量を入れることができない場合も考えられます。洗濯終了後に万が一、洗剤が投入口にそのまま残っているとも考えられます。そんな場合は、投入口の洗剤に水を入れて薄めて使うようにすると解決できます。
1回すすぎということで少し、注意しなければならないことがあります。柔軟剤と洗剤が混ざると両方の効果が上手く発揮されません。濃縮・コンパクト洗剤は1回すすぎを特徴にしている種類が多いので柔軟剤を、1回すすぎの最初からではなく、脱水の少し前、洗剤分がなくなってから入れる工夫をする必要があります。または2回すすぎを洗濯するようにしてください。
また、柔軟剤入りの濃縮・コンパクト洗剤も発売されているので、それを利用するのもひとつの方法です。
人によって、凝縮・コンパクト洗剤は洗濯しても臭いが取れないという人もあります。これは1回すすぎということで洗剤、汚れが十分取れていないからとも考えられます。すすぎが完全でないと思われる場合は、2回すすぎをおススメします。しかし、凝縮・コンパクト洗剤も次々新製品が発売され、そんなデメリットも改善されているのが現状です。やはり洗浄力の点から見ると、粉末洗剤の方が優れています。
販売されている凝縮・コンパクト洗剤
凝縮・コンパクト洗剤も各メーカーから工夫を凝らして開発し、いろいろ発売されています。
ライオンの「トップ ナノックス」は、特に凝縮洗剤の不安点である臭い汚れを解決するべく、独自の洗浄成分で汚れを分解し、泡切れが良くすすぎ1回、節水・時短につながる洗剤です。
「トップ ハイジア」は抗菌力が特徴で、洗うごとに衣類の抗菌力を高め、菌の繁殖や臭いの発生を防ぐ力を洗濯物自体につけてくれる独特の力があります。すなわち洗う度に抗菌力が高くなるのが独特のメリットです。洗浄力の強さから洗濯槽のカビ、部屋干しの洗剤として使用可能です。
花王の「アタックNeo抗菌EXパワー」は高い抗菌・防臭・洗浄力が特徴で、洗濯槽のカビも除去してくれます。微香性なので、柔軟剤と併用する時は、香りを邪魔することがありません。
ファーファの「ウルトラファーファ」は蛍光剤、漂白剤、着色料不使用の柔軟剤入りです。洗濯回数を重ねても、衣類の毛羽立ちや色あせを防止する成分を含み、衣類の劣化を抑え、長く新品に近い風合いを保ちます。
P&Gの「アリエールスピードプラス」は24時間抗菌効果で菌の繁殖を抑え、スピードコース洗濯でも、生乾きの臭いも抑えます。
凝縮コンパクト洗剤も各社から、様々の製品が作られています。コンパクト洗剤、粉末洗剤、液体洗剤に限らず、従来からのブランドの特徴は継続されて作られているので、各ご家庭のニーズに合った洗剤選びをするといいでしょう。
洗剤選びのたくさんの選択肢があるので、洗浄力だけではなく、それにプラスアルファ―の特徴も見極めましょう。
洗剤を1種類に限定して使うのではなく、洗濯物の汚れ度合い、家族構成、コストパフォーマンスの違いを考慮して洗剤を使いわけるのも、現代人ならではの洗濯方法です。
スポンサードリンク
液体洗剤とは|液体洗剤の使い方と粉末洗剤との違い
以前の洗剤といえば、石鹸だけでした。しかし、最近は液体洗剤を使っている人の割合が多くなりました。特に仕事を持つ比較的若い女性に、液体洗剤の人気が高いのです。1980年代、化学繊維の洋服が流行し始め、その衣類をクリーニング店に依頼するのではなく、家庭で洗濯したいと考える人が増えてきました。あの頃、ポリ...
粉末洗剤とは|粉末洗剤の使い方や溶かし方
最近は、粉末洗剤、液体洗剤、ジェルボール洗剤、濃縮洗剤など様々な形態の洗濯用洗剤があります。新製品が発売されるとつい、テレビや新聞、インターネットの広告につられて買い求めてしまいますが、洗浄力の強さを極めると断然、粉末洗剤に勝ち目があります。
濃縮コンパクト洗剤とは|通常の洗剤との違いや洗浄力
最近、次々発売されている濃縮・コンパクト洗剤、スーパーから買ってくるのに軽くて、洗濯機の棚に置いても場所を取らないのがなんといっても魅力です。商品の生産、流通、販売、廃棄などの面からから考えても、CO2削減にもつながり環境にも優しい洗剤といえます。この濃縮・コンパクト洗剤、多少価格は高めですが、定量...
オシャレ着用洗剤とは|オシャレ着用洗剤と通常の洗剤との違い
オシャレ着用洗剤とは、毎日、タオルや普段着を洗濯するポピュラーな洗剤とは区別し、グレードアップした製品です。昔は、普段着とは違い、オシャレ着やお出かけ着など1回着用しただけで洗濯する習慣はありませんでした。しかし、この頃の風潮として1日着るとそんなに汚れていなくてもすぐ、洗濯する人が多くなりました。...
部分洗い用洗剤とは|部分洗い用洗剤の使い方
衣類の汚れは、均等に汗汚れが付いたり、ホコリがついたりするだけではありません。食べこぼしのシミや衿、袖口についたしつこい皮脂汚れ、靴下の裏のひどい汚れなど、他の洗濯物と一緒に洗濯機を回しただけではなかなかきれいにならないものもあります。また、ひどい汚れの洗濯物をタオルなど軽い汚れのものと一緒に洗うの...
柔軟剤とは|柔軟剤の役割
柔軟剤とは、洗濯の時に洗剤とは別に衣類を柔らかくフワッと仕上げるために使う溶剤のことです。最近の柔軟剤には、洗濯物を柔らかく仕上げるだけではなく、いろいろな役割を持っている製品がほとんどです。そして、洗濯洗剤同様、濃縮柔軟剤もあります。
柔軟剤の成分|柔軟剤でふわふわになる理由と香りが残る仕組み
家庭で洗濯するような衣料品やタオル類は、新品の時には様々な物理的または薬品の仕上げ加工が行なわれていて、その製品に合ったふわふわ感、柔らかさ、滑らかさ、反対にパリッとした肌触りなどを持っています。しかし、何度も使用したり着用し洗濯を繰り返すうちにその加工がどうしても取れてきてしまいます。繊維自体も疲...
柔軟剤の使い方|柔軟剤を入れる場所とタイミング
せっかくお気に入りの香りの柔軟剤を買い求めても、使い方が適切ではないと、効果が半減してしまいます。最悪、柔軟剤の役目を果たさないことだってあるのです。まず、洗濯は定量の洗剤を使って押し込まずに、洗濯可能な量の7〜8割程度入れます。汚れをよく落とし、雑菌を残さないようにし洗濯した後、柔軟剤を使うように...
赤ちゃんの衣類に柔軟剤はいつから使えるのか|柔軟剤の使い方
赤ちゃんは、体重も少なく、外界の刺激に対する免疫も十分ではない状態です。柔軟剤に限らず、洗剤、衣類、食べ物、食器、おもちゃなどなるべく天然素材の製品を選びたいところです。柔軟剤には、体によくない様々な合成化学物質を含んでいます。そして、その物質の厄介なところは、洗濯後も成分が残り、赤ちゃんの肌に接触...
柔軟剤の香りを強く残すまた長持ちさせる方法|柔軟剤の使い方
最近の柔軟剤は、各メーカーがより良い香りをつけようと激しい競争をしています。柔軟剤の香りとは本来の目的とは違いますが、購入者が製品を選ぶ際の重要なポイントになっていることは確かです。
酸素系漂白剤液体タイプとは|酸素系漂白剤の使い方
漂白剤は、「お洗濯グッツ」として欠かせない物です。特に、怠け者、ずぼらな人にとっては、溶液に浸け込むだけで汚れが取れるとあれば、大変魅力的です。ゴシゴシ力を入れる擦り洗いなど物理的労力なしに、洗濯物を溶液に浸けるだけの化学反応を利用した使い方が基本です。漂白剤は、大きく分けて、塩素系漂白剤と酸素系漂...
酸素系漂白剤液体タイプとは|酸素系漂白剤の使い方とは|酸素系漂白剤の使い方
酸素系漂白剤とは生地を傷めることなく汚れを落とすことができます。色柄物の色素を漂白せずに、汚れやシミだけに反応して取り除いてくれる優れ物です。酸素系漂白剤には液体タイプと粉末タイプがあります。
塩素系漂白剤とは|塩素系漂白剤の使い方
塩素系漂白剤とは、洗浄力の点から見ると、酸素系漂白剤、還元系漂白剤と比べても効果はダントツですが、あのプール水のような独特な臭いと白物にしか使えないところなど使い方に注意をしなければならない点がいくつかあります。塩素系漂白剤の主成分は次亜塩素酸ナトリウムです。液性はアルカリ性で、酸化作用、漂白作用、...
還元漂白剤とは|還元漂白剤の使い方
漂白剤は酸化型漂白剤と還元型漂白剤に大きく分けることができます。そして酸化型漂白剤は酸素系漂白剤と塩素系漂白剤に分類することができます。塩素系漂白剤、酸素系漂白剤は一般家庭でもよく利用しますが、還元系漂白剤とはどんな汚れに効果があるかなどご存じない人もいると思います。