重曹洗濯への使い方|重曹の効果
合成洗剤で衣類を洗濯した場合、添加物の界面活性剤や増白剤の影響でアレルギー体質の人や赤ちゃんの中には肌荒れを起こす人もいます。そんな時、人体に無害で、排水しても川の環境にも良いという重曹を洗濯に活用できれば嬉しいです。
弱アルカリ性の重曹は、酸性の汗の汚れの洗浄に向いています。こうした汚れを落とすにはアルカリ性のphが9.0から10.5が最適と言われていますが、重曹はph8.2なので、ひどい汚れを落とすための洗剤としては、役不足です。
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重曹を活かした洗濯
そこで、毎日着替えるようなあまり汚れていないTシャツや下着類などを洗濯するのに重曹を使用すると、肌にもやさしいナチュラルな洗濯になります。
逆に、黄ばみなど汚れがひどい場合はつけ置きにする方法が有効です。重曹が65℃以上でアルカリ性が強くなる性質を利用して、80度位のお湯に重曹を溶かします。そうすると泡がたち炭酸ガスが抜けて洗浄力の強い炭酸ソーダ水ができるので、襟の黄ばみなどひどい汚れの洗濯物をつけ置きし、その後洗濯機で洗います。
アルカリ性があまり強くないという重曹の性質を利用して、ウールやシルクなどたんぱく質系の衣類の洗濯に向いています。具体的には洗い桶に重曹を大さじ1杯程度入れて30〜40ぐらいのぬるま湯を注いでよく溶かします。その中にウールやシルク、お洒落着を入れて、押し洗いします。重曹で洗うとふっくり洗えますが、さらに0.1%のビネガー水(例えば10リットルの水に酢10ミリリットル)につけて柔軟剤とします。緩めの脱水をして型くずれしないように工夫して干します。
重曹には消臭効果、殺菌効果があるので、汚れの臭いを取り、部屋干しの洗濯ものも臭いません。その場合はすすぎの時に重曹を入れます。
重曹と洗剤の併用について
重曹は、液体石鹸に併用すると洗浄率は上がり、石鹸を減量することができます。その濃度は0.2%程度(30リットルの洗濯機には大さじ4杯程度)が望ましい量です。しかし、粉せっけんその他の洗剤と一緒に使っても洗浄率は上がりません。重曹の使い過ぎは、粉が詰まって洗濯機に不具合が出ることもあります。注意しましょう。
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